アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

広島県知事の乱心

広島県湯崎英彦知事が、妙なことを言い始めた。県職員に与えられることになる10万円を拠出させ、県の財源にするという。中国四国地方は、加計学園や河合議員など訳の分からないものがいっぱいあるが、またまた、わからんロジックが現れた。鳩山、安部に続く大物か?

 

そもそも10万円は国から与えられるものではなく、未来に借金をして今預かるお金である。国の金ではなく、赤字国債を発行しての国民の負債なのである。だから、国民なら誰もが受け取らないといけない。政治家は受け取らないと言っているが、そもそも政治家の金でも税金でもない。まして、県知事の金でもない。

 

何度も言うが、赤字国債を発行して、将来に返済をしなければならない、国民一人一人の借金なのである。だから、税金で生活している公務員も、いずれその責を負うのである。今あるお金ではない。だから、県の職員に渡される10万円が県の基金になるはずがない。どうしてもしたかったら知事が借用書を書かねばならない。コロナウイルスの事件は、地方公務員の責任ではない。

f:id:deebtomy8823:20200421202444j:image

 

どうしてこんな考えが浮かぶのだろう。

ええ格好しいなのだろうか。

盗人なのだろうか。

頭が変なのだろうか。

給料が減らない人には与えないと、公務員嫌いが、ほざいているが、彼の主張は根拠がない。

 

言っておくが、10万円は要らないと言う勇気のある人がどこに寄付をしようと知ったことではない。勝手にすればいい。ただ、こんな論理的な思考ができないで情に流されていては国家が危ない。黙ってこそっとやることだ。人に言うなんて卑しい。

今潤沢にお金がある人なら、すぐに10万円を使えばいい。人は恵んでもらうと、心は腐る。働いたり人の役に立ったりしての報酬を得ることで励みになる。生きる意味を見出すのである。

阪神淡路大震災の時もそうであった。商売人は店を建てた。何かを作ったり売ったりしながら元気になった。だから、お金さえあればと言うのではなく、労働の対価としてジャンジャン使うのが、正々の策である。

安政の大地震の時の津波で、村人を命をかけて救った和歌山の広村の浜口梧陵は、津波復興のために醤油屋の売上金を寄付するのではなく、村人に堤防造りという労働を与え、その対価として賃金という形で支援を続けた。おかげで村人の逃散はなくなり、村も人々も復興した。

f:id:deebtomy8823:20200421203003j:image

 

今回は、全国民が、我慢している状況である。公務員は特に多忙であろう。反対に何もしないのにも我慢がいる。そういう意味で、パーっと使ってしまえばいい。恐れるに足らない。そうしても、バチは当たらない。

 

そんなに広島で基金がいるなら、困っている人に徳政令を出し、お金は高級外車を乗り回している連中やテレビに出ている芸人やタレントから拠出させればいい。簡単なことだ。年収1200万円以上は、所得税を40%にすれば良い。億万長者は、70%にすれば良い。昔は累進課税であり、富めるものはそれなりの社会貢献のようなものをしてきた。それを経営者政党である自民が税率をいつのまにか、落としてきたのである。

日本人には、西欧のような献金という概念は馴染まない。トヨタなんかなんの社会貢献もしていないし、押し並べて大企業は、みんなケチである。これは、宗教観の違いだろう。

 

広島県民よ。

こんな知事を選んだことを恥じよ。

 

【記事】

広島県湯崎英彦知事は21日の記者会見で、新型コロナウイルスの緊急経済対策として国が全国民に給付する10万円について、県職員分を「活用する」との考えを表明した。基金に積み立て、感染拡大を防ぐ対策の財源に充てる案を想定している。湯崎知事は「必要な財源が圧倒的に足りない。捻出する時に今回給付される10万円を活用することで、聖域なく検討したい」との考えを示した。