アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

台湾よ、マスクありがとう

台湾が、支援物資として、医療用のマスクを200万枚を寄贈してくれる。今日成田空港に到着だ。

朝からついに台湾の新型コロナ対策の素晴らしさを報道していた。いよいよ、日本の政策のインチキさが際立ってきたのだろう。

 

中国の数字は信じてはいけないが、比較的日本より民主主義がまともな韓国や、共産主義に対峙している台湾での対策の凄さには、学ぶべきものというか、真似すべきことがある。

いや、日本政府は、中国以上に隠蔽をしている。1番知られているのが、検査をしていないということ。どのくらい広がってどうなっているのかがさっぱりわからない。明らかなのは、オリンピックの開催のために、感染が蔓延していることにしたくないことである。むしろ、周りのアジアの国より安全で優秀な国であると言いたいのである。

ほんまかいと、思わず声を上げそうなのであるが、今まで散々、韓国や中国に対して敵意を露わにしてきた安部政権にとって、それらの国より日本は先進国であり、美しい国なのである。

そう信じているアホな支持者は、安倍のどんな幼稚なロジックも妄信的に肯定してきた。反対するものは、反日であり、支那人(失礼)であり、チョウセン(すまない)であったのだ。

彼らのロジックには、どこか必ず差別意識がある。それは経営者の労働者に対する雇ってやってる感であり、地主が小作に対する貸してやってる感である。中世の守護地頭の観念がまだ抜けず、平安から続くツケ届賄賂が横行する世界なのだ。自民の議員にはいつも金の匂いがすると外国人記者がバカにしたようにコメントしていたが、金も女も土地も、そして、支配されるものとしての心得として、道徳で忖度や主従関係を学ばせてきた。

いつのまにか、国民は自分も守護地頭の部類だと勘違いして、民主主義の本質から離れてパワハラやセクハラが横行し、失礼なことに政権を批判する者を「反日」や、「非国民」と声を揃えて非難するのである。日常に右翼の街宣車が街を走り回り、テレビでナチスの親衛隊のようなお揃いのユニホームを着た女性陣が出演しても、もう、右側しか歩けない多くの日本人はおかしいと感じない。もうある意味で末期なのである。

 

こんな調子だから、桜を見る会がどれほど民主主義国家で珍奇で卑怯なことであるかはすぐに理解できない。国民の半分が何も考えない馬鹿になってしまった。子どもに学力テストをする以前に大人の学力を調べないととんでもないことになる。

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さて、アベノミクスと同様、世界の笑い者になったアベノマスクだが、日本の政治家は、そのほとんどがバカの上塗りみたいな、上手なバカであるから、もう半数以上やめさせるべきだが、どうして日本の感染症対策はこんなにもひどいのであろうか。馬鹿に聞いた世論調査でも、対策の遅れ、実効性のなさを指摘する傾向は少なからず出てきているが、検査拒否で隠蔽されている感染者や患者の実態がわからない。

だから、生産活動が滞っているこんな時でも株価は上昇している。これが、持てるものの異常なロジックなのである。

 

韓国も、台湾も、政権の支持率が上昇している。あれほど感染者を出したイタリアも、ヨーロッパを医療技術で救ったドイツも上昇した。なかでも、台湾に至っては、蔡英文の支持率は75%を超えている。それは、俊敏で的確なコロナ対策によるものだ。

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それが朝のワイドショーで、複数局で報道されていた。羨ましい素早さと判断力の的確さである。

台湾は、民間の専門家を大臣に起用し、堂々と理論や方法を発言させ、国民にその根拠を知らしめやりかたを納得させている。台湾は優秀な人材を積極的に海外に留学させ、頭脳を国の発展に活用してきた。中国の執拗な嫌がらせにも屈することなく、我が道を進んできた。トルコと並ぶ親日国である。

 

例えば、全国のマスクの在庫一覧システムを作るための情報を民間IT企業に公開し、政府の情報を国民に効率よく伝えるために活躍したのが、唐鳳政務委員(無任所大臣、IT担当大臣)だ。

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独学でプログラミングを学び、16歳で液晶ディスプレイやプロジェクターの世界的大手、台湾明基公司BenQ)の顧問、IT関連企業の要職を経験した凄腕である。一週間ほどで、国民一人ひとりにマスクが行き届くような環境を整えた。二週間に9枚マスクを手に入れることができる。

 

また、コロナ対応で獅子奮迅の活躍をした衛生福利部部長(厚労大臣)であり中央伝染病指揮センターの指揮官でもある陳時中は、本来の職業は歯科医師である。立法院の議員ではない。

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一方、マスクの輸出禁止や増産体制などを整え、マスク不足問題の解決に活躍したのが、沈栄津(しん えいしん)経済部部長(経産大臣に相当)である。

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彼は台湾国内におけるマスクの増産体制を作り上げるため、全国の工作機械組合、精密機械センター、マスク生産業者、紡績所、その他研究団体など30以上の企業と国家組織をまとめて、構築に3カ月から半年かかるといわれた60本のマスク製造ラインを、わずか1カ月で完成させた。台湾は1日1300万枚の生産量を持つ、世界第2位のマスク生産大国になっている。 先日、蔡英文総統はそのマスクを米国に200万枚、イタリア・スペインなどヨーロッパに700万枚、国交のある国々に100万枚送ると発表している。この人も官僚出身者だ。

 

このように専門家が、自分の立場と責任において力を発揮しているのが台湾である。

これは、ITも知らない、パソコンも使わない爺さんが年功表彰のように大臣になる日本と比べ、実効的でストレートの政策が実現できた理由であろう。

12月31日に、新型の肺炎が中国で報道されたその日に、空港での武漢からの到着便の検疫を始めている。

鉄道利用でマスク未着用なら5万円の罰金。

38度以上の人は利用不可。

海外からの帰還者の自宅待機、外出すれば360万円の罰金、2週間待機を守れば5万円の報酬、

空港から自宅までは専用車で送致

など、素早く、大胆に対応したやり方だ。

 

一方で日本は、首相の周りにいる、首相よりよくお勉強ができる官僚が、聞いてきた話として首相に進言し、それを思いつきで首相が選んでいるという。まるで、飯事お公家政治。

気が合う人からの情報しかないから、鳩山みたいな珍奇な政策が現れる。今や布マスクは小学生の笑いの種。職場での笑い話。海外では日本不信。本当に情けない。

そんなことに400億円も使うなら、韓国のようにスイスから検査器具を早急に購入しドライブスルー方式で検査すべきである。

安倍が馬鹿にしている国から、今まさに日本人が馬鹿にされ、今まで尊敬されてきた武士道に似た勤勉さと正直さを疑われているのである。

 

これこそ国辱だ。