アベノマスクの正体
アベノマスクが来るのが楽しみだと思っている人はどのくらいいるのだろう。
どう見ても、効果があるようには見えないし、ガッテンなど科学番組で紹介されていた効果的なマスクの形状ではなく、まして、小さすぎる。
これは海水パンツですと言いながら、ブリーフを履いてくるみたいなみっともなさを感じてしまう。どう見ても役に立たない。
幼稚園の子どもに、まあつけないよりはつけたほうがいいから、お利口にしておきなさいという程度のマスクである。
1番わかりやすいのは給食当番のマスクである。飛沫を抑えるだけで、それ以上の効果はない。フィルターがないので、細菌やもっと小さいウイルスは素通りしてしまう。
ウイルスは光学顕微鏡では見えない。野口英世も、黄熱病の病原体は発見できなかった。それは、電子顕微鏡がなかったからだ。そんな小さなウイルスなのに、布のマスクでは不適切であることは、小学生でもなんとなくわかる。だから、海外からも本気で馬鹿にされているのだ。
それ以上に髪の毛が入っていたり、黄ばんでいたりするのはどうしてだろうと疑問に思ってきた。日本製であると思い込んでいたからだ。今日ニュースを見ると、海外、中国やベトナムの業者に発注しているという。
これは、安価な人件費という、いつもの手口である。
わたしは、その値段の高さといい、おそらく高性能ではないにしても、日本製だから安心という納得の仕方をしていたものだから、ある意味泣きそうなほどショックであった。
スーパーにいつまでも中国産の農薬ぶっかけ野菜が並ぶのも、日本人が納得できる品質にあるという不安を鎮めるために、くどくど説明してのことである。
2、スタッフが直接現地で生産、工場の確認をしている。
3、選別にこだわり、味、見た目に自信を持って提供している。
こんなことを表記をしている。
しかし、賢明な人は、待てよと感じるであろう。よく読むと、どんなスタッフなのか、しかも日本人かどうかわからない。スーパーが派遣したものなのか、現地で雇ったアルバイトかどうかわからない。そして、生産の確認や工場の確認は何の確認かわからない。なにより安全性や衛生面でのこだわりなど何もわからない。
直接口に入れる食品ですらこの程度である。
コロナ対策で、どこともマスク作りに追われているところで、足元を見られ、品質が悪くても、とにかく作ってくれと泣きついたのであろう。対して基本手作業にて間に合うところとして、中国や東南アジアに、発注をかけた。
例のようにスタッフがいて、時々工場を訪ね、一応お墨付きを与えているのだろう。
もう10年も前に、バングラデシュの少女が、縫製の技術を問われるという番組があった。まっすぐ均等にミシンメをつけなければならない。合格すれば、外国のアパレル企業の工員となり、家族がみんな今までの貧しさから解放される。少女1人の人生ではないのである。だから、緊張もするし不採用なら手ぶらでまた貧しい村に帰らねばならない。そういう厳しさを紹介したドキュメンタリーであった。
今回は、そんな緊張感が、あったのだろうか?
直接配るのだから、手を抜いても大丈夫だと思ったのだろうか?納入先は日本だというプレッシャーはないのか?それとも、悪かろう悪かろうでも日本だからいいと考えたのだろうか?
歴史的認識の薄い小日本に、この際復讐をとささやかながら、自分の髪の毛や脇毛をつけといてやろうと考えたのか?
でも実際ウィーンの中華料理屋では、八宝菜に5本も髪の毛が入れられていた。どこで復讐するんかい。話が逸れてしまったが、何よりも、スタッフは何をしていたのか?
直接肌に触れるものである。
効果はないにしても、しょうもないものであっても、商品である。髪の毛やしみがあってはもう一度やり直させないと、日本は舐められる。
二階幹事長に吠えてもらって、菅さんと一緒にもっとレベルの高い対策を打ち出さないと、アベノミクス以上にこのアベノマスクは存在すること自体国辱である。