アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

インチキを見破る力

都知事選。

あれは選挙だったのか?

現職はどんどんテレビに出て、いわば彼女なりのパフォーマンスばかりが優先した。

それもそうだが、どうして有権者はあんなのに騙されるのだろう。

改革をしているフリで何もしない。

何も変わらず、適当なことばかりやっている。

口先だけ。

 

東京にも維新の騙しに騙される軽い有権者が増えてきた。維新の会など、自民党の路線と何もかわらない。それより身内で工夫してきた条件を上げ諂っているだけである。自民党の政策には、何一つ反抗しない。だからわたしは、自民党維新クラブと呼ぶ。

 

カジノも、都構想も、万博もみな、維新の会と官邸の約束事項で、それに関西のマスコミが、チヤホヤしながら毎日ポピュリズムを煽る知事を番組に出し、都構想住民投票に繋がる宣伝を繰り返している。インチキだ。

 

まともな自治体なら、もうとっくに10万円は大阪府民に支払われているはずだが、先述の労使の協議事項を反故にし、マスコミを通じて公務員を悪者にしてきた。合理化と、管理職による成績評価を給料に反映させ、徹底的に改革ということを、公務員組織を懲らしめることに使ってきた。それは、日教組共産主義者の集まりであると信じて潰しにかかっていた、石原、安倍と共通している。

だから、大阪は、コロナ対策でも後手後手にまわり、10万円などいつもらえるかわからない状況である。結局アルバイトを雇い、作業をしなければならない。

 

あの、ほぼADHDの話し方のポピュリストは、役所を統合し、公務員を減らしてきた。

これは、イギリスでサッチャーが小さな政府を提唱し失敗したことや、小泉が、大企業の肩を持ち、派遣型の働き方をとりいれ、遊星を改悪したことと同じだ。小泉は、のちの日本の低迷を招いた。小さい政府は、民主主義を腐らせる。

 

その流れで、大阪も調子をこいた。民主主義ごっこを続ける大阪を近畿の周りの府県民は、馬鹿なことだと見抜いていた。幸せなのは、大企業のであり、お金持ちである。決して公務員ではないと分かっていた。格差社会や、社会の仕組みを変えられる政党ではないと、みんな知っていた。これは、公明党のスタンツに似ている。何もしない。インチキだ。

 

合理化は、サービスの低下を招く。当たり前の話である。それなのに、都構想を出してくる。何回も。府民が間違っているのだというかのように。

 

何か変えてくれると人を頼りにしている大阪府民は、維新なら何か変えてくれるかも。わたしも、維新なんだからと言いながら、泥舟になってしまった。自民党がすすめる大企業優先、10%の上級国民のみ幸せ計画が、進行しているのである。

 

だから、大阪は、社会の仕組みを変えることが、府民の命や生活より大切なのである。官邸に言われているから。

 

こうして、合理化、首切りの後に、人手不足が当たり前にある。もう、一人ひとりの思いを大切にする民主主義はなく、ポピュリズムに担がれた、うまい話に、みんなが蜃気楼を見ているだけである。

 

いっておくが、明治維新は、社会が変わったのではない。まして革命なんかではない。いまも、贈収賄は当たり前のようにあるし、金持ちは金持ちである。

 

こういう間違った見方、浅はかな国民の思いを、見事に言い当てた記事に出会った。ここに書かれているとおりである。是非一読してほしい。

 

 

「女帝 小池百合子」の作者、石井妙子さんである。

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神戸新聞社

 

東京都知事選で歴代2番目の得票数で再選された小池百合子氏(67)。その数奇な半生を描いた「女帝 小池百合子」が、ノンフィクション作品として異例の20万部を超す売れ行きとなっている。3年半をかけて取材した著者の石井妙子さんが浮き彫りにするのは、聞き心地の良い甘美な物語を上書きしてきたポピュリスト政治家の実像だ。「小池氏は私たちが生み出した平成の写し鏡。蜃気楼(しんきろう)に喝采を送るような危うさをはらんでいることをもっと知るべきだ」と警鐘を鳴らす。

「芦屋令嬢」「カイロ大首席卒業」と称した看板を武器にキャスター、政治家へ。政界再編の中で政党を渡り歩き、環境相、防衛相を歴任、いま首都のかじ取りを担う。
 「学歴の詐称疑惑が注目されたが、書きたかったのは平成という時代そのもの。平気でうそをつくという自身の問題もさることながら、なぜこうした人物が生まれ、なぜ選ばれ続けるのか。政治のあり方、メディアの責任、ひいては民主主義を問い直したかった」
 100人を超す関係者の証言を集めた。徹底した現場取材、丹念な資料の読み込み。何より土地に刻まれた情念やエピソードの背景を読む感受性が、作品に深みと凄(すご)みを与えている。

甲南女子中・高を経て関西学院大中退。経歴をたどり、神戸・阪神間の雰囲気を作品に落とし込んだ。線路脇の生家跡はコインパーキングになっていた。そこで感じたのは「階層の格差」だ。富めるものは富み、貧しいものは貧しい。「上へ上へという脇目もふらぬ上昇志向は芦屋で育ったことが影響している」
 ◇権力を手に
 平成とともにテレビから政界へ。日本新党新進党自由党、保守党、自民党。機を見るに敏、風向きを読むのに長(た)けていた。

〈男の為政者に引き立てられて位を極め、さらには男社会を敵に見立てて、階段を上っていった。女性初の総理候補者として、何度も名を取り上げられている。ここまで権力を求め、権力を手にした女は、過去にいない〉

女性の政治進出は日本は遅れている。女性史に力を注ぐ石井さんは小池氏の「快進撃」に際して気持ちは重く塞(ふさ)ぐばかりという。実現したい政策や政治哲学は見えず、目立ちたいという目的意識が前に出る。
 かつて小池氏と衆院旧兵庫2区で戦った土井たか子氏(元衆院議長、故人)を挙げて「毅然(きぜん)として人間に核があった。そんな女性政治家がいなくなった」。
 女性議員は増える傾向だが、「男性がスカウトしてきたような人ばかりで男性社会に過剰適応しようとする。首相に好かれようと妍(けん)を競う。女性だからと選ぶとだまされてしまう」と嘆いた。

◇期待裏切る
 紅一点を好み、権力者に近づき、引き上げられたいと願う。その一方で自身と競合する女性を敵視し、社会的弱者への関心は薄い。
 2005年、環境相在任中、尼崎市のクボタ石綿禍が発覚。国は救済法制定に動く。補償に踏み込むのか。患者らは古い男性政治家や官僚出身者ではなく「女性でクリーンで善良そうな」小池大臣に好感を抱く。
 尼崎で患者と面会した際、「崖から飛び降りますよ」と期待させる物言いをする。可決された法案の内容は補償にほど遠く、官僚が主導した「見舞金の延長」にとどまった。

16年、「崖から-」「ジャンヌダルクになる」と叫んで都知事に就任。築地から豊洲への市場移転の際も対応は石綿禍と同様だった。「築地は守る、豊洲を活(い)かす」と築地に市場機能を残すことを期待させる発言をしたが、反故(ほご)に。また17年の衆院選で新党「希望の党」を率いた時、当時の民進党との合流方針を巡り、政策や理念の合わない候補者を選別する「排除の論理」をふりかざした。その発言を機に失速し敗北した。

 ◇ビニールシート

石井さんが小池氏を注視し始めたのは前回の都知事選だった。自民党都連とのバトルで注目を集め、フィーバーが巻き起こった。駅前はシンボルカラーの緑を身につけた人で埋まった。
 「人々は彼女を見て空をゆく飛翔(ひしょう)体に例え、すごいエンジンを持つロケットみたいだとほめそやす。私は疑問を持った。この人はただのビニールシート。風に舞って高く上がるが、落ちてきたらエンジンも翼もない。でもビニールだから強い。どんな風にも乗れてしまう」
 スポットライトを浴びるほどに表情が輝く。折しも新型コロナウイルスの感染拡大で露出が増えている。

小池百合子というのは実は存在せず、彼女が作り上げた理想のキャラクターなのだろう。そんな蜃気楼のようなものに大衆は快哉(かいさい)を叫ぶ。メディアであおる手法は維新の吉村洋文大阪府知事橋下徹・元府知事に通ずる。軽視していると危うい。扇動された後の殺伐とした光景を想像しなければならない」

 

このように、インチキを見破り真理を見抜く力をつけなければならない。7年間も国のお金で遊びくさった現首相を、裁判にかけなければならない。