アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

高取山は猫の楽園

 

 

このところ雨が続き、なかなか夜の散歩にも行けなかった。近所のゴミ拾いも、駅のゴミ拾いも、なかなか雨でできなかった。

 

加えて、仕事でも体を動かすことが少なかったために、毎日5000歩橋の歩数しか歩いていなかった。体重も1キロほど増えたり減ったりし、以前のように、下回ることは無くなった。

 

緊急事態である。

とにかく、天気が良くなったので、山に出かけることにした。長く早く負荷をかけて歩いていなかったので、完全に足が鈍っている。

 

摩耶山菊水山は、まだ登れない脚である。

 

そこで、いつもの高取山に出かけた。水筒にお茶を用意し、山で暮らす猫のために、塩分のない食用の干しイワシと尿路結石予防の猫用の餌をザックに入れた。

 

ステッキを持ち、ザックの右にはゴミバサミも装着した。30リットルの手提げのゴミ袋も2枚用意をし、神社や祠用の小銭も入れた。

なんだかんだやっていたら、あっという間に時間が経ち、出発は10時になってしまった。

 

もうこんにちはと言う時間である。

 

とにかく、歩き始めた。

登山口まで行くのにずいぶんかかる。一応、高取山道というのがあるが、登山道らしき場所までは、いろいろな道を通り歩いていける。裏から行けば、なんと車でも行けるのである。

 

もう10時なので、山から降りてくる人もいる。すれ違う時には、声を掛けたいが、まだ山道ではない。

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ようやく住宅地を抜け、山が間近に迫ってきた。山頂見える。高取山は、六甲山地の西にありながら、連邦としての連なりを嫌い、綺麗な三角形の独立峰のように見える。それは、西には妙法寺川が流れ、東の山塊は奥まったところで谷となり菊水山へと連なっている。六甲山縦走では、須磨から一度下に下り、もう一度登るという動作をしなければならないし、次の菊水山へも結構山を下る。

そういう山なので、昔から信仰の対象とされてきた。山頂には高取神社があるが、そのほかにも、ありとあらゆる神が祀られている。伊勢神宮を拝む場所もある。

古来、タカトリというのは、国づくりの何某かに関係していると、以前本で読んだことがある。そこでは、神戸の高取山は大々的には取り上げてはいないが、神功皇后が立ち寄った時に、そばにあった石を撫でると高取山になったと言う話があり、高取山は、別名神撫山とよぶことがある。かんなでとかじんぶとかよばれ、近くの小中高の校歌に歌われている。

また、昔大水が出て、海の水が押し寄せた後にタコが山の木にかかっていて、住民がタコを取ったと言うことでタコ取り山と、呼ばれるようになったと言う話も残っている。笑い話だと一笑に付してしまいそうであるが、麓の苅藻川にある長田神社に残る記録では、6世紀頃の初秋、繁殖の為岸辺近くに寄ってきた赤えいの群が、夜の台風による暴風雨で増水した苅藻川を溯り、水でひたひたの境内に入り、近在の人がこれを発見捕獲しようと後を追ったが、御神木「樟」の付近で見失ってしまった。
以来、この御神木「樟」は、神の化身である「赤えい」の宿る処「長田神社摂社・楠宮稲荷社の御神木」と崇敬敬仰されてきた、という。

ノアの箱舟の話のような天変地異が、本当にあったのかもしれない。

別に鷹が多く生息していたと言うことから、鷹取山と名付けられたという説もある。実際子どもの頃には、鳶がたくさん生息していた。

 

さて、登山口である。

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ここからは右手に進むが、左にいくと滝があり、少々きついが、よじ登る感じで山頂まで歩ける道もある。

右側には、舗装された坂や階段があり、休憩したりおでんや軽食が食べられる茶店もある。

右側の道を進むと、その右は深い谷である。

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ここには3匹の猫が住んでいる。🐈🐈🐈

炊いていは、道に寝て日向ぼっこをしている。神戸マダムが、バンやキャットフードをあげている。みーちゃんと名前をつけて呼んでいる人もいる。

すぐに、東からの登山道と合流し、ここからは一本道になる。

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ここには清水茶屋があり、テレビ番組の『遠くへ行きたい』で、気合いだの、浜口京子が取材していた。

ここからは階段である。階段の幅は微妙に違い、同じ調子では歩けない。一二、一二、と上がっていくときと、一二のさんで上がっていくときとがあり、少しめんどうだ。途中水飲み場がある。

この辺りの木々は深い。森という感じがする。

ここにも3匹の猫がいる。🐈🐈🐈

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綴織になっている坂を右に上がっていくと、今度は、右側に運動場と少し上に卓球場がある。

中の茶屋である。鶏もいるのだが、今日は出てこなかった。この中の茶屋は、おなじみさんや若い子のリピーターが多く、いつも誰かがビールを飲んでいる。

土日は、朝から宴会なのである。

 

また、もう少しせまい階段を上がっていくと、鳥居の軍団に会える。

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なんとか大神が、たくさん祀られている。建物がたくさんあるので、猫も沢山いる。警戒心は尋常ではないが、すぐにボス猫らしき猫が寄ってくる。そうすると、あちこちから猫が湧いてくるのだ。

干しいわしをやる。

ここには5匹の猫がいるが、いずれも美形である。🐈🐈🐈🐈🐈

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ここからは、大きな木が少なくなり、見晴らしが良くなる。緩やかな階段の脇には、野苺が点在する。

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稜線まで80メートル。あっという間に、安井茶屋に着く。ここは、大きな水洗トイレがある。神戸は、和歌山とはちがい、トイレにはウォシュレットがついていない。学校もそうだが、神戸のトイレに対するこだわりは何もない。三宮のトイレなど、入るには勇気がいる。

さて、この安井茶屋は、広い運動場がある。そこで昔は、輪投げをしていた。神戸は、船の上の娯楽が山の上に伝播してきている。時間貸しで投げ輪を受けとり、遊んだ。

ここには昔は、潮見茶屋もあったが、今は、仮設の小屋がある。安井茶屋は、いつも三、四人のお年寄りがいて賑わっている。猫は、3匹。

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🐈🐈🐈

 

そのまま上がっていくと、緩やかな坂がある。この、スイッチバックのような形状の坂は、子どもの時には全速力で下ることができた。今は怖くてできない。

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葛折りの後、階段を上ると最後の月見茶屋がある。ここも、昼から宴会場だ。外のテラスで、ビールを、飲んでいる人もいる。

輪投げの協議が行われる建物もある。

そこでは、子猫が3匹産まれていた。

🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈

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あと、少し頑張れば、頂上の高取神社にたどり着く。

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しかし、本当の頂上はここより裏山に登ったところにある。ここには猫はいない。

 

1時間ほどで登れる山である。孤高の登山家、加藤文太郎は、高取山に登り続け、登山家としての力をつけていった。簡単だが、毎日となるとすごく力がつく。文太郎は、往復小一時間もかかってはいない。そう言えば、2時間もかかるわたしなんか、まだまだである。

 

猫と遊んでいるけど。