アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

介助犬を触って来た

YouTubeで、NHKの『さよならレザン』を見た。随分前に放送されていた、人間ドキュメントのシリーズの一つで、盲目のオペラ歌手と、10年弱を共に過ごした盲導犬との別れを取材した作品だ。放送された時、家族みんなで泣いた。学校で教材として取り上げられることも多く、大反響を呼んだ作品であった。

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よく、盲導犬についての理解が低いと言われる日本ではあるが、実際その実態はわからないことが多い。

子犬の時に育てる人、盲導犬として活躍できなくなった時に最期まで面倒を見る人、というように、役割があるようだが、一番教育にお金がかかるのである。盲導犬は決して吠えてはいけない。そして電車に乗った時には、主人の足元にしっかりと座り、これも決して動いてはいけないのだ。こう言う盲導犬の頑張りが紹介されていくうちに自然と涙が込み上げてくる作品なのだ。

NHKは、なかなか良い作品を放送しながら、アーカイブでの再放送を渋る傾向にある。あんないい作品が溢れている人間ドキュメントは、大河ドラマ以上に繰り返し放送すべきだ。

 

今日元町の大丸前で介助犬に出会った。2頭の介助犬と、介助犬協会の人が3人、お手伝いらしき若者が1人。

毛布みたいなものを敷いて、介助犬育成の募金を呼びかけていた。

寒い中でと思っていると、ベージュ色のロングコートがすごく似合うマダムが、長財布を取り出し、さっと千円札を募金した。あっという間にその人は立ち去った。スマートさにびっくりした以上に、介助犬のことを考えてくれる人がいるということが嬉しかった。続けて、小学生が小銭を募金した。手を消毒して介助犬を触らせてもらっていた。

次にようやくわたしの番になった。

うちでは、街頭募金は、お札を渡すように子どもにも話をし、実際にそのようにして来た。今回も、前例の貴婦人に習って、千円札を入れた。すると、五千円札も混じっているではないか。理解者がいることが嬉しかったし、たくさんの募金があったのも嬉しかった。

手にアルコールを開けてもらい、介助犬を触らせてもらった。

おとなしい。

触っているうちに涙が出た。

なぜかよくわからない。なにか、感動するものがあった。ごちゃ混ぜになった自分の気持ちが、一気に溢れて来た。