アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

素敵な和歌山

今朝、「遠くへ行きたい」で、和歌山県の古座川が紹介された。海岸沿いのサイクリングから始まり、川下りのカヌー体験がメインであった。和歌山の自然を愛するビーバーはついこんなことを思い出してしまった。 

和歌山県は、人口の少なさ、交通の不便さ、産業の振興の不振などで、近畿のお荷物と実に失礼な言い方をされる。

しかし、それは和歌山県の本当の姿を知らない人が勝手に思っているだけで、教養のある人は決して言わない。

長く木の国として、この世の隅の国として
紀ノ国や熊野と呼ばれてきた呼び名の中にも、畿内に対する紀伊半島の役割が見える。昔から、無い物を生み出し、なくなるものを預かる土地であったのだ。

また、醤油を生み、みかんを運び、世界で初めて防波堤を造り津波から人々を守ったのも、トルコとの深い国際親善の礎を築いたのも和歌山である。

そんなにお世話になりながら、お荷物はないだろう。

さて、古座川は四国の四万十川に並ぶほどの清流であることは、多くの人が知るところである。同じように源流に1つだけダムがある。ダムがあるということは、一旦貯めた水が流れるわけで、水温の低さや汚れで、生物環境が保たれているとは言えない。作家の故立松和平さんも、同じようなことを主張していた記憶がある。

古座川は、源流が2つあり、西側の主流にはダムがあるものの、東側の小川は、無傷である。したがって、そこは素晴らしい清流であり、NHKの特集でもハゼか何がしかの魚とともに紹介された。
ずいぶん昔に友だちとうなぎを突きに行った思い出がある。

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人が集まれば必ず汚れる。
都会の富を田舎でばらまくという考えではなく、都会に無い物を持って帰るという気持ちで訪れてほしい。

日本のウルルである一枚岩、どうなってこうなったのか滝ノ拝、穴ぼこだらけの虫喰岩など奇岩が楽しい。
車一台がやっとという狭い道であったが、最近はバイパスもできてずいぶん安全になった。しかし、できれば、すさみ町から山に入る古道を通って古座街道も体験してほしい。七川ダムまではドキドキの連続。そのあとは、司馬遼太郎さんの「街道を行く」の「古座街道」を読みながら、日本の原風景を楽しんでほしい。