お部屋で読書 5冊
今年度は配属が変わり、通勤にJRを利用するようになった。JRは、私鉄と比べ駅間が長く列車のスピードも速い。地下の部分がないだけ、外の景色が見える。それだけでずいぶん違う。地下鉄なんか、人の生き方に反する乗り物だと思う。
ハンガリーに行った時、地下鉄が走っていた。おもちゃみたいな電車で、確か黄色の車体だった。ヨーロッパの路面電車や地下鉄は、乗り方がよくわからない。チケットを買ったのに見てくれない時や、どういう運賃体系なのかわからない時も多い。すすんで尋ねようとしないからか。面倒臭いから、わからない時は、とにかく足で稼ぐ。日本は、その辺りしっかりしているから安心だ。
ところで、JRは景色もいいのだが、やはり単調なので、DSで英語漬けをすることも考えた。しかし、もし隣から覗かれたら、アレェ、この程度かと言われかねない。大学ではフランス語も中級までこなしたのに、今は数も数えられない。どんどん剥がれ落ちて行っているので、英語も、中学生ぐらいから始めないと勢いに乗れないはずだ。しかも、赤いDSを、下の子どもが使っていたらしく、充電器はない。DSは、諦めた。
そこで、本を読むことにした。雑誌は手軽に読めるが、一つひとつの話が短い。反対に長い話だと、次まで待てないか、忘れてしまう恐れがある。しかも、いきなり厚い本を読むとなると、息切れして本棚の肥やしになってしまうかもしれない。ということから、4月より好きなものから、ボチボチ読み始めた。
初めは、「文藝春秋」を、次に、新書を、さらに分厚い単行本をというふうに、様々試してみた。いつも、全作を読まずに古雑誌になっていっていた、「オール讀物」の良さも痛いほどわかるようになってきた。
そこで読んだ何冊かを、ネタバレしないよう簡単に紹介したい。また、読んだ本は、貸してあげているものが多く、写真は借用した。
① 本物の思考力 出口治明
近未来を感じさせる。出口さんに働き方改革をしてほしい。
口ばかりの首相も、ぜひ読むべきだ。
② 植物はすごい 田中 修
植物の知恵を知ると、人間の怠慢さに気づくことができる。植物と喋ることができるのではと感じてしまう。
③ ツバキ文具店 小川 糸
文章が綺麗。相手を想う気遣いの素晴らしさに出会える。鎌倉を訪れたくなる。
手紙も、書きたくなる。習字も習いたくなる。なるなるづくし。
④ 月の満ち欠け 佐藤正午
話が波状的に押し寄せるので、整理整頓が大切。本屋で少し手にとって購入した本が、直木賞になり、初版本であった。
⑤ 都市の世界史 出口治明
世界史も地理学も学ぶことができる。切り口が斬新。こういう風に知識を交差させて組み立てられるのが本物の教養だ。
どれも、素晴らしい。
図書館で借りるのもいいが、ぜひとも購入して、何度も読み返したい本である。
この頃、なかなかおすすめに乗りません。よく訪れてくださいました。
ありがとうございます。
おやすみなさい。