今日は早帰りだった。
別に、サボっているのではない。
高校生の時は、大阪のパルコに来るアグネスチャン会いたさに、学校を早退した。熱が出たかなんかで学生服のまま心斎橋まで学生鞄を持って駆けつけた。サボるというのは、このように、自分なりの大義名分がある時こそ正当化される。
定時に出るようにしている。
コロナも怖いが、何より震災の時に味わったやはり家庭が一番というのが、リフレインしたのだ。2度あることは3度ある。戦争を体験した人は、何を今更と言われるかもしれない。それでも、私たち庶民の間では、確実に新しい価値観が芽生え始めている。この3ヶ月の我慢と、それに反比例するかのような政府のいい加減さ。やはり、国民のことなど何も考えてはいないのだという、くそ国会議員に対する諦観。そしてアメリカやフランスとは違い、デモで自分の声を上げられない悔しさ。まだこの場に及んで自分勝手な振る舞いをしている滅私奉公の心が微塵もない官邸のわがままと、そのそばに仕える爺さんの怪しさ。
あいつらがこんなのでは、真面目にやるなんてアホくさと、いうところである。わたしは、あのような人たちとは違うのです。とこちらが言いたい。
都知事選も、今までの誰かが引っ張っていくのではなく、正直者が、切磋琢磨していくよう、普通の人が勝利して欲しい。政党に頭を下げている奴はダメだ。決断より、その前の共感や同情が大事だ。災害が多発するからこそ、日本人はその感覚を研ぎ澄ましてきた。
今の人は温かいか?
そうではないだろう。
とは言いながら、定時で職場を脱出。
車でラジオを聴いていると、リクエスト曲が流れた。
ヒデとロザンナの「望むものはすべて」
ん?
愛の奇跡じゃないのかと、それでも聴いていると、ロザンナの声がなぜかアニメ声。ヒデがコーラスを熱唱しているので、ロザンナの声が控えめに聞こえるからか、なんだか違うやんという感じだ。辿々しさも手伝って、とてもいい感じだ。
YouTubeを見ると、デュエットの曲として人気のようでどんどん出てくる。
昔は良かった。
今まで知らなかったのに、今日は定時で帰ったので、古いのに新しい発見ができた。