アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

高すぎる住宅外壁塗装

うちは一戸建に住んでいる。

阪神淡路大震災後に、家を建てた。

震災の復興がようやく始まった時、というか、震災のどさくさ紛れに、全国から押しかけた大工や建築業者が去った時である。彼らは、ひどく劣悪な住宅を復興協力と偽り、あちこちに適当な、いやひどい建物を建て、高い金を請求していた。近くの散髪屋は、2500万で2階建ての店舗兼住宅を建てた。半年で床が歪み、二階は傾いた。とにかく住めればいいということで、応急措置のようなものであった。でも、2500万円を支払ったという。

 

震災には、心の琴線に触れる美談がつきものだが、こんな醜い話はたくさんあり、所詮金だと思話されることも多くあのだ。

 

5年ほどして、両親と住むことになり、家を建てることにした。初めは、Y社にと思っていたが、上司の勧めで、Mホームにした。ちょうど団体の福利事業の住宅部門の当番社であった。

 

営業は、実にいい加減で、何一つ伝わらないという、ポンコツであった。でも、何とか家はできた。

 

感じたのは、Mホームは、資材を提供し、大工やその他の職人を手配しているだけであるということである。水道、風呂、内装、みんなそれぞれアルバイト感覚で現れ適当に仕事をして帰っていく。M帆としてのアイデンティティなどない。あのCMでやっている、昭和基地云々という精神など何もない。3階建て自由設計ジニアスで、3500万円以上支払った。

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みほん

 

あれから、25年。

その間、2階建ての別棟をMホームで作り、1600万円もかかった。畳の張り替え、シロアリ予防、そして、一度外壁塗装をした。その時は、3階で面積が多いからと、180万円ほど見積もりがあったが、塗らないところもつくり、120万円ほどであった。足場が高い。どうしてだというほど、金額を取る。言い値は50万円であった。Mホームは、取次の会社なので、手配するだけで、5%の手間賃を取る。

 

先日、壁の点検ということで、Mホームが業社とともに調べにきた。電話で見積もりを持ってくるからというので概算を知らせて欲しいというと、言わないで説明に行くという。高くて叱られると思ったのか、それとも商談をうまく進めようと思ったのか言わない。お得意様なのに。

 

今日、慌ただしく見積も理を持って来た。

300万円だった。屋根と、壁と、壁のシーリングと、窓枠のシーリングと足場とで、この値段。住宅など、土建屋の世界は坪数で値段を決めたりして変な慣行がまかり通っている。こちらが素人だと思って、手を抜く業者も多い。シーリングは、図面から見た大体の長さだそうで、何百メートルもある。つまりは、計測したのではなく、大体これだけ欲しいという業者の希望金額なのだ。加えて、いつか書いたように、水回りの業者は、ほぼペテン師だ。これでは、土建屋のことを人は信用しない。

 

また、ホームセンターで買って来た安価な材料を使い、料金には差も高級材料を使っている表記をしている。何と卑怯なやり方だろう。大量に仕入れたものが、どうして小売りしているものより高いのだ。笑わせる。

塗装のペンキも、大抵の業者の料金は3倍も違がっている

 

加えて、Mホームは、自社採寸の建具や特別なドアが多い。いたんだから交換と言うと、もちろん在庫がなくなっている。だから、特別にお作りしますからということで、相当高くなる。この前も、台所の水回りの照明の蛍光灯を変えようとしたら、何と、外れない。何とかして取り出したら今度は入らないということで、そんなことすら、業者を呼んでやらないとダメなのである。

 

許可を与えている行政は、きちんとした価格設定を提示して、それを守らせるようなことをしなければならない。自民党も、政治資金を受け取っているだけでなく、国民を守る政策を打ち出さないと、金儲け主義の牙城が傾いていくだろう。Mホームのような、安穏としたぼったくり会社は何とかならないものか。

また、真にきちんとした、真面目な会社を作るときっと日本一になるだろう。でも、力仕事なので、現場は持たないかもしれない。そう考えると、聡明な設計士と、腕のいい大工でつくる家が1番なのだ。